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【高大連携×サイエンスリテラシー】NMR(核磁気共鳴)の測定を行いました!

2022.06.10 Fri

本日6月10日(金)の放課後,本校から歩いて1分の立地にある日本大学文理学部に,本校の生徒がお邪魔しました。
現在本校では,櫻イノベーションのうちのひとつ【体験型高大連携教育×サイエンスリテラシー】の一貫として,理科の授業内でサイエンスリテラシーを身につける研究を日本大学の先生方と協力し行っています。今年度から開始した試みであるためまだまだ本格的な研究からは程遠いですが,研究の進め方を習得していくことで徐々に高度な研究を行っていき,私達の身近で活躍するサイエンスについての知見を高めていっていきたいと考えております。

本日は,文理学部化学科のご協力の下,NMR(核磁気共鳴)装置を使用させていただきました。
今回お世話になったNMRを使用するチームは2チームで,
①片方のチームは薬学に関する実験で,バファリンの中に入っている解熱鎮痛薬であるアセチルサリチル酸(アスピリン)を実験室で合成し,NMRを用い同定することを目的としました。試薬のアセチルサリチル酸,バファリン,合成したアセチルサリチル酸の3種類の1H-NMRと13C-NMRを行い,アセチルサリチル酸の合成が成功していることを確かめました。また,バファリンにはアセチルサリチル酸以外にも成分が含まれていることを確認することができました(この成分がまさかあの・・・ ”優しさ” なのか!?)。
②もう片方のチームは医療で用いられるMRIの原理を調べています。MRIとNMRは用いる目的は異なりますが,共に核磁気共鳴を利用しているため今回参加させていただきました。核磁気共鳴の原理は高校生ではなかなか高度な内容ですが,興味のある内容であるため屈せず理解しようとする生徒の姿が印象的でした。

今後,研究した内容をまとめ生徒が1人1台持っているiPadを駆使して動画を作成し,研究内容を発表する予定です。
7月ごろの完成を目標としています。優秀作品についてはYouTubeで公開する予定ですので,皆さまぜひご期待下さい!

文理学部化学科の先生方からレクチャーを受け,試料の準備をしている様子

本校の生徒が,NMRの装置へ試料をセットしている様子