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【5月16日更新】オンライン授業最前線!!!【第1弾】

2020.05.16 Sat

国の非常事態宣言および休校要請に伴い,本校では3月より休校措置をとっております。しかしそのような事態であっても,生徒たちから教育を受ける権利を奪ってはならない!と,本校の先生方が奮起・協力し,今週の5月11日(月)より早くもオンライン授業を開始することができました!本校のオンライン授業の開始についてはこちらの記事でも紹介しておりますのでぜひご覧ください!
今回,迅速にオンライン授業開始へこぎつけられたのは,本校が掲げる次世代を見通した教育である櫻イノベーションのひとつ「ICT教育」の存在が大きいことを意味しています。本校では,生徒が1人1台セルラーモデルのiPadを持ち,いつでもどこでも(各ご家庭に無線LAN環境がない場合でも)インターネット通信が行える環境を以前より構築していました。さらに,Classiやロイロノート,スタディサプリ等のサービスの利用をはじめとした運用を進め,ノウハウを培ってきたからこそ,生徒は各家庭にいながら有意義な学習環境を維持することができています。

オンライン授業が始まり約1週間がたった本日より,「オンライン授業最前線!!!」と題して各先生方が実施している工夫を凝らしたオンライン授業を定期的に紹介していきます!

 

【本校オンライン授業のシステム】
本日は第一弾ということもあり,本校のオンライン授業のシステムの紹介です!

こちらはオンライン授業の時間割です。例として2年生文系クラスをお示ししました。月曜日から金曜日まで1日最大5時間受講します。通常授業より時間数が少ない理由は,生徒の負担軽減のためです。オンライン授業では,生徒の学力の定着のため,各授業の視聴後は,各科目の指示に従い課題に取り組みます。板書ノートや指定された演習問題を解き,そのノートを写真に撮り提出することで知識の定着を図り,先生方もそれを確認します。その演習時間や提出作業を考慮した結果このような時間割を組むことになりました。

 

次に動画の視聴方法です。
動画の視聴方法は2種類準備しました。理由は,昨今の情勢より多くの学校でオンラインサービスの利用が増加し,アクセスしづらい状況が発生していることを鑑みて,片方のサービスがアクセスしづらい状況となっても,もう片方で対処できるようにするためです。また,後述しますがiPadを2画面に分割して学習をする際,システム上同じアプリケーションを2つ起動することが不可能であるためです。

①ロイロノートを利用した視聴方法

画像はロイロノートの画面の一部です。ロイロノートの共有フォルダ内に,コース別,日別で各先生方が授業日前日までに自作動画を保存します。生徒は授業日当日この共有フォルダ内へアクセスし,時間割にしたがって授業を視聴します。科目名をタップすると動画が再生されます。

 

②Googleドライブを利用した視聴方法

画像のように,ロイロノートと同様,コース別,日別で動画が保存されているので,Googleドライブを介して動画を視聴できます。強靭なGoogleのサービスであるため,アクセス数増加による遅延の発生の心配がなく,安定して視聴できます。

 

③iPadの2画面表示について

動画の保存先を上述のように2種類用意することで,安定して動画視聴できるだけでなく,画像のように2画面表示を駆使して受講できる方法もあります。ロイロノートの利点としては,データ上に直接書き込みができる点が挙げられます。各先生方よりデータで配布された授業プリントを自身のロイロノート内に取り込み,動画を見ながら直接書き込みをすることができます。しかし書き込みの最中はロイロノート上では動画再生がシステム上できないため,Googleドライブと2画面表示することで,動画を見ながら書き込みもできるようにしました。画像の左側の画面はロイロノートで授業プリントへ書き込み,右側はGoogleドライブを利用して動画を再生しています。

 

次に課題の提出方法です。

画像のように,ロイロノートの提出箱のシステムを利用しています。書き込んだ授業プリントの提出(ロイロノート上で書き込んだ場合はそのデータを,授業プリントを各自印刷し紙に記入した場合はそれを写真に撮り提出など)や,演習問題を解いたノートの写真を提出で対応することで,”授業に出席した”とみなします。学校に登校しているときは,生徒たちそれぞれの学習進度に合わせて直接対応できますが,オンラインであるとそれが不可能です。この方法により,学習に遅れがちな生徒を教員が把握しやすくなり,フォロー・アドバイスすることが可能となっています。

 

最後は質問対応についてです。

学校で授業を受ける場合は授業後や放課後など直接先生へ疑問点の質問をしに行けますが,オンライン授業ではそれができません。本校ではそのフォローのため画像でお示ししたように,ロイロノートを利用して授業担当の先生に直接質問を送ることで対応しています(画像は教員が生徒より受け取った質問カードの一例です)。また,文字でのやりとりでは伝わりにくい等ある場合は,オンライン2者面談でも使用しているGoogle Meet(オンライン会議アプリ)で直接先生とやりとりすることができるため,学校での授業と同等レベルの学習環境を提供しています。

 

以上のような流れで生徒はオンラインで授業を受講します。少しでもよりよい授業動画を作成し,学校と同等の教育環境を提供するために,オンライン授業が始まって1週間がたった本日(5月16日),生徒たちにオンライン授業のアンケートの回答をお願いしています。後日その結果もお知らせいたします!
本日の更新は以上です。次回は日本史の授業の実際について更新いたしますので,ぜひまた本校ホームページへアクセスいただき,ご覧になってください!

記載者:髙森